ミーちゃん
母親が小さい頃から飼っていた白いメス猫の「ミーちゃん」の話である。
ミーちゃんは、夜に家を抜け出して鳴き声をあげたりするので、近隣から苦情が来ていた。
そして、しばらくして家に帰ってこなくなった。近くの畑の除草剤を食べて溝で死んでしまったからだ。
悲しんだ母はミーちゃんを湯灌して火葬し、毛を形見に取っておいた。
それからしばらくし、祖父(母の父)と母が応接までテレビを観ていると、隣の八朔畑に透き通ったミーちゃんが歩いているのを母が見た。
まるでスローモーションのような動きで呆然としているとどこかにいってしまった。その畑はミーちゃんがよく遊んでいた畑であった。
また、別の夜に突然凄まじい猫の叫び声が母の耳に聞こえた。瞬間的にミーちゃんの断末魔の声だと感じたそうだ。
ミーちゃんは自分に苦しかったったと伝えたかったのだろうかと言っていた。



