父親が畑で見たもの
父親が、実家の畑でみかん採りをしていた冬に起こった話である。
作業が終盤にさしかかっていた、17時頃は空も薄暗くなりつつあったそうだ。
ふと山の方を見ると白いふわふわしたものが空を漂っていた。
初めは白サギが飛んでいるのか、コンビニの袋が空を漂っているのかと思ったらしい。
だが、距離にして100mあまり離れていたが、そのわりに大きく形がはっきりしないで見えたそうだ。
そして、その正体不明の白いものはフワフワと漂って山の下の谷のなかに降りていった。
そばにいた父の兄嫁にその白いものについて訊ねると、兄嫁には見えていなかったそうだ。
そして、再び山の方に目を向けると、白いものは消えていた。
昔、その山は地区の火葬場がありそのことが関係しているのかもしれないと父は言っていた。
しかし、怖いというよりは不思議で仕方がないとも父は言っている。



